コラム

【よもやま話・2014.03】粘膜を保護する精油

2014年03月31日

花粉がスギからヒノキに変わりつつあり、症状は飛散状況でアップダウンを繰り返しております・・
昨年まではあまり注目していなかった「ベンゾイン」という精油。

今年、花粉症対策に凄くお役立ち精油になってくれています。

 

【ベンゾイン】

 

 

幹を傷付け浸出した樹脂から抽出される精油です。

ベンゾインの和名は安息香といい、文字通り「息を安らかにする香」で、
吸入することによって痰を取り去り、呼吸を楽にしてくれる薬として、古くから用いられていました。

また古来より、化粧品に使われたり、防腐剤として用いられたり、悪霊を追い払うすばらしい力がある薫香としてよく焚かれていました。

 

一般には樹脂成分を取り除いて、アルコールなどに溶かし込んだチンキを利用します。

安息香の樹脂の固まりベンゾインチンキは、医薬品として吸入して、ノドの痛みを取ったり、痰を切る目的で利用されます。
またベンゾインは、消炎消毒作用があり、昔から「肌をきれいに冴えさせ、つややかにしてくれる」とされ、お肌のさまざまなトラブルに役立ち、肌の弾力を取り戻し、小じわの予防に良いとして化粧品によく利用されてきました。

 

バニラのような甘い香りで、香水にも用いられ、揮発しにくい成分を含んでいるので、
香りを保留させる役割としても、よく使用されています。

 

◎心に対する働き
集中力が必要なときは、避けるべき精油とされているように、神経を鎮める作用が強く、緊張やストレスを緩和するときに役立ちます。
気苦労ばかりで、消耗しきった心のケアに効果的に働きかけます。

◎身体に対する働き
呼吸器系の不調、特に咳、痰、ノドの痛みなどの症状を好転させてくれます。
血液循環を良くする働きがあるので、血行が良くなることで、身体を温め、関節炎などの痛みを和らげてくれます。
尿量を増やす働きもあり、膀胱炎の回復にも役立つといわれています。
そして、膵臓の働きを強化し、血糖値を抑制する働きから、糖尿病の人たちにも利用されているそうです。

◎肌に対する働き
ひび割れやあかぎれなど乾燥した肌に効果があり、しもやけにも用いられます。

 

皮膚の張りを良くするだけでなく、炎症やかゆみがある肌の老廃物を排出させ保護し、
キズの治りを促し、瘢痕を柔らかくし、きれいに消し去る働きがあります。
化粧品の製造においては、防腐剤としても添加されます。


※ひとことメモ

粘度の非常に高いオイルなので、滴下ビンの場合は1適目が出るまでとても時間がかかるので、
スポイドを利用する方が便利です。

 

参考資料の抜粋ですけど、久しぶりに勉強になりました(笑)