コラム

記憶

2010年02月01日

この匂いをかぐと、思い出す、記憶がよみがえる・・・そんな経験ってないでしょうか

嗅覚の最大の特徴は、五感のうちの他の感覚(聴覚・視覚・味覚・皮膚感覚)とは異なり、

真っ先に大脳辺縁系に伝えられるということ

わたしは、みかんと栗が合わさった香りで、運動会を思い出す。わたしらの小学校時代、

運動会のお昼ごはんは親とシートを運動場に敷いて食べていた。

必ずうちはみかんとゆでた栗があって楽しみにしていたものだ。

先日、お線香の香りはおばあちゃんの記憶という男性とお話しした。おばあちゃんっ子

だったらしい。

その彼にサンダルウッドの精油を嗅いでもらった。「あ~落ち着く~これこれ」

嗅覚が記憶をよみがえらせることを「プルースト効果」といいます。

フランスの小説家マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」の、

香りが記憶をよみがえらせたというエピソードから名づけられたそうです。

もちろんいい思い出ばかりではないかもですが、大人になっていろんな経験をへて、

香りにある日の記憶や想いをはせる・・・大好きだった人や場所、シーンを偲ぶ

香りってそんな情緒深い担い手だったりもする

*サンダルウッド(白檀):ビャクダン科、木部心材から水蒸気蒸留法で抽出、
ベースノート

読んでいただいてありがとうございました。